海外ドラマ『シャープ・オブジェクト KIZU-傷-』ラストが凄い!ネタバレ無しの感想と見どころ!

海外ドラマ

今回ご紹介するのはHBO制作のサスペンスドラマ、『シャープ・オブジェクト KIZU-傷-:連続少女猟奇殺人事件です。

サスペンス大好き!特に薄気味悪くて、後味が悪いのが好き!!という私と同じ趣味の方にはぜひおすすめしたいドラマとなっております!

ネタバレ無しの感想や見どころなどをご紹介致します。

あらすじ

精神病院から退院し仕事に復帰したばかりの新聞記者カミール。
彼女は故郷で起きた猟奇的な少女殺人事件の取材を担当することになります。

子供の頃に抱えたトラウマのせいで遠ざけて来た故郷。
過去と向き合うよう上司に諭され、カミールはしぶしぶ久しぶりに故郷を訪れるのでした。

独裁的で過保護な母親、その母親の元で良い娘を演じる父親違いの妹、よそよそしく本心の見えない義理の父親。幼くして死んだ実の妹と過ごした記憶。
そして歯を抜かれ、窓辺に腰かけるようにして遺棄された少女の遺体

居心地の悪い家族の元で、怒りやプレッシャー、過去のトラウマに押しつぶされそうになりながら少女殺人事件の取材を進めるカミール。

ボロボロの精神状態で、カミールが見た連続少女猟奇殺人事件の『真実』とは・・・

見どころ

カミールの傷

体中にある自傷行為の痕や、繰り返される過去のフラッシュバック、常に飲んでいる酒、彼女のやさぐれた性格、そして母親との確執。
現在のカミールの生活や性格がなぜこうなってしまったのか、抱えたトラウマがどれほど根の深いもので、どれだけ彼女を支配しているかがとても丁寧に細かな演出で、同情したり共感したりしながら理解できるように描かれています。

閉鎖的な町

舞台はカミールの故郷、ウインド・ギャップという町です。
サスペンスやミステリーの『田舎町』といえば、陰湿で薄気味悪いイメージが沸くことも多いと思いますが、このウインド・ギャップもそうです(笑)
都会や大人の振る舞いに憧れる生意気な小娘たちや、子供たちが町の歴史を演劇で披露するお祭り、名家の出身で町で一番裕福なカミールの母、アドーラを慕ってる風な町民。
閉鎖的で小さな町の、嫌でも時間がゆっくり流れる退屈で陰湿で重苦しい雰囲気を感じられます。

歯がすべて抜かれた少女の遺体

ストーリーの始まりは、『少女の猟奇殺人事件』です。
が、この事件は終盤までほぼ『空気』です(笑)
事件はカミールが遠ざかっていた故郷へ帰るためのおまけ要素なのかなーとさえ思っていましたが、もちろん違いました!(笑)
カミールの葛藤が時間をかけて丁寧に描かれながら、物語のスタートであった異様な殺人事件へとしっかりがっつり繋がっていくのです。
一旦見えなくなった事件の話がジワジワと少しづつ浮き上がってきてラストで混ざり合う感じに何とも言えない不気味さを覚えます。

衝撃のラスト

ラストは『うわ~そうだったのか!』と思わず声が出てしまいました。どんでん返しです。
しかも思い返せば伏線があちこちにあります。
発見された少女の異様な遺体の様子に納得する結末と、そこへ繋がるセリフや場所、犯人の行動がストーリー中に散りばめられています。
真実に気が付いた時に待っているのは、後味の悪さと思わず叫びだしたくなるような絶望感です。

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※本ページの情報は2022年9月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

キャスト・スタッフ

エイミー・アダムス/カミール・プリーカー役

出典:HBO

精神病院から退院したばかりの新聞記者カミールを演じたのは、アカデミー賞で主演女優賞に1度、助演女優賞には5度ノミネートされた演技派のエイミー・アダムス。
『シャープ・オブジェクト』では、語らずとも彼女の常に苛立った表情から、抱えた闇の根の深さを辛くなるほど感じる事ができます。
作中の険しい表情もすんごい美人です(笑)

パトリシア・クラークソン/アドーラ・クレリン役

出典:HBO

カミールの母親を演じたのはパトリシア・クラークソン。
パトリシアは『シャープ・オブジェクト』への出演で第76回ゴールデングローブ賞・助演女優賞を受賞しました。
『シャープ・オブジェクト』で彼女が演じる母親の、確執のある娘カミールへの表情、言葉、態度、どれをとっても鳥肌が立つほど不気味です(笑)

エリザ・スカンレン/アマ役

出典:HBO

主人公カミールの異父姉妹・アマを演じたのはエリザ・スカンレン。
『シャープ・オブジェクト』での演技を高く評価された彼女は、アメリカ「ハリウッドレポーター」誌の「次世代を担う俳優」のひとりに選ばれました。
甘えん坊な少女の顔と、冷ややかな大人の女性の顔を持ち危なっかしさを見せるアマ。
カミールの味方なのか敵なのか・・・見ていてとてもヒヤヒヤしました(笑)今後がとても楽しみな女優さんです。

監督・ジャン=マイク・ヴァレ

2013年に手掛けた『ダラス・バイヤーズクラブ』がその年のアカデミー賞で、作品賞を含む6部門にノミネートされ、ご自身も編集賞にノミネートされた監督です。
残念ながら2021年12月に58歳という若さでお亡くなりになりました。

原作・ギリアン・フリン

2014年に映画化された『ゴーン・ガール』の原作者で、『シャープ・オブジェクト』は彼女のデビュー作です。ドラマ化にあたり、製作・脚本として参加しています。

感想

全8話と短めですが、ゆっくり、どっしりしたテンポで進むドラマなため、次々に事件の証拠や容疑者が浮上してくると言ったスピード感溢れるクライムサスペンスがお好きな方はもしかすると退屈してしまうかもしれません。

が、後味が悪く、薄気味悪い作品が大好物な私には、文句なしに大満足、お腹いっぱいの作品でした!

『これもう少女の猟奇殺人事件は要らないんじゃないの?』と思ってしまうほど、主人公のトラウマや葛藤、家族との確執が丁寧に描かれていて殺人事件よりもそっちの行く末が気になってしまい物凄く惹きつけられました。
そして結末に辿り着くと、少女の猟奇殺人事件も大変重要だったと気が付きハッとしてしまいました(笑)

ラストに感じた絶望感と後味の悪さがサスペンス好きな私にはなんとも心地よかったですね。

この心地よさ、ぜひ体感して頂ければと思います。

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