多頭飼育崩壊の現場から救出された子も!我が家の愛猫たち!(後編)

猫紹介

四年間で四匹の猫と暮らすこととなった我が家。

初めてのメスとなる『ミーコ』が家族になってから約二年後、私と夫は出かけた先で五匹目の家族となる猫と出会うのでした。

我が家の愛猫紹介、後編です。

四男坊 風助

初の長毛種で、五男坊となった『風助(ふうすけ)』、ラガマフィンという種類の猫です。

夫と2人で見に行った某ホームセンターの新春セール。
ペットコーナーの一角で犬猫の譲渡会が開かれているのを発見し、風助に出会ったのです。

↑譲渡会での様子。担当の方曰く、不貞腐れてトイレ砂の上で寝ているとのこと。

風助は多頭飼育崩壊を起こしたお宅から、猫の保護活動をしている団体によって救出された子です。

風助がいたお宅からは120匹以上のラガマフィンが保護されました。

毎日食事は用意されていたそうですが、計算上、1匹に与えられていたのは1日に20グラム。
あくまで計算上で、120匹以上の猫が食事を取りあうわけですから、全く食べることの出来ない日もあったでしょう。

ラガマフィンのオスであれば、通常は4~7kgほどの体重になります。風助は保護された当時で3~5歳の成猫でしたが、体重はわずか2kgちょい。
初めて風助に触れたとき、骨の上に毛が生えているのか思うほどガリガリ。

風助のケージに貼られていた紹介文には、健康状態についていくつかの注意点が書かれており、現在の体重や、幼少期から栄養不足が続いたため腸が弱い事、そのため今後も腸から栄養を吸収することが出来ない可能性があることが書かれていました。

ふわふわで丸顔でとっても可愛らしかった風助ですが、健康面の注意事項があるせいか、これまで譲渡会に参加させてもあまり問い合わせがなかったと担当の方は漏らしていました。
今日も私たち夫婦以外で風助の話を聞いてきた人はほとんど居ないと・・・

そして『120匹以上の猫の中で生活して来た子なので、1匹になると不貞腐れちゃう。出来れば何匹かすでに猫を飼われているお宅に引き取ってほしいと思っている』 という担当の方の話を夫は聞き逃しませんでした。私も聞き逃しませんでした。

『じゃあうちでトライアルさせてください!』と、あっという間に手続き。

譲渡会の翌日、風助は我が家へやってきたのです。

1匹でいると一点見つめて動かなくなっちゃう風助

成猫を迎えるのは初めてだったため、先住猫と大喧嘩になっては怖いということで、最初は性格が穏やかで他の猫の行動に動じないコタローとミーコにしばらく一緒に過ごしてもらうことにしました。

やっぱり人間と居るより、猫と一緒の方が落ち着くようで、投入されたコタローとミーコにベッタリ。
コタローとミーコも風助に対して特にリアクションもなく、一緒にご飯を食べたりボール転がし合って遊んだり。

一週間ほどしてから、コジローとらん太にも対面してもらいました。


臆病なコジローは最初こそ警戒していたものの、翌日には傍で風助が寝始めても特に気にしなくなっていました。
らん太は何度か風助に手を上げていましたが、それも翌日にはしなくなりました。

こうして10日もすると風助も先住猫たちもお互いに打ち解けていったのでした。

それから風助は人の事も大好きになってくれまして、だいたい家族の誰かの膝の上で過ごし、夜は腕枕で顔を向かい合わせて眠ってくれます。
近すぎて翌朝、我々の顔が毛まみれです。

家族以外の人にも愛想よく接してくれるようになり、お客さんが見えたときなどは隣にぴっとりとくっついて喉をゴロゴロ。

猫にも人にも甘えん坊さんな子になりました。

あれから少しづつ体重は増え、現在は4.6kg程。
体を撫でてもゴリゴリした骨の感触はなくなりました。それでも抱き上げればだいぶエアリーですが。

とにかくマイペースで、とにかくおっとりした風助。丸顔で鼻ペチャ具合が可愛くてたまりません。

現在、慢性鼻炎の治療中です。鼻炎と戦う風助の記録もいつかブログでご紹介できればと考えております。

超おてんば娘 梅子

風助が家族となってから8ヶ月後、我が家では2匹目となる女の子、『梅子』がやってきました。 

近所で夏祭りのような催し物をしており、母と夫の3人で見に行くと、イベント会場の一角で保護猫の譲渡会が開かれていました。

梅子も多頭飼育崩壊を起こしたお宅から救出された子です。
1DKの家に100匹以上の猫が居たのだとか・・・。

保護されたとき、梅子は生まれて間もない状態で母猫と梅子を含む7匹の兄弟たちと一緒に保護されました。

保護主さんは梅子たちが乳離れするのを待って譲渡会に参加させたとのことでした。

保護主さんと色々お話していると、らん太の保護主さんだった女性と、風助を救出したボランティア団体とはお知り合いだそうで、うちに梅子を任せたいとおっしゃってくださり梅子を引き取ることになったのでした。

すぐに自宅へ猫のキャリーケースを取りに帰り、イベント会場から直接、梅子を連れて帰りました。

小さい小さい生後2ヶ月の女の子は、今までうちに来たどの猫よりも気が強く、見慣れぬ場所に連れて来られたストレスや、ケージが出れない苛立ちを体中で訴えてきました。

ケージに入れたオモチャをぶんぶん振り回し、トイレの砂をぶっ散らかしながら、ブチギレボイスで鳴き叫ぶ・・・。

ここまで必死に子猫のご機嫌取りしたのは初めてでしたね(笑)

かなり気が強く、怪我するんじゃないってくらい元気モリモリガールだったので、先住猫たちとの対面も少々心配しましたが、私が心配しているようなことは起こらず先住たちはみんな優しく梅子の世話をしてくれました。 
お世話されてる梅子も先住たちに甘えっぱなし。

特に同じキジトラのコジローにはベッタリでした。

今でもコジローの事が一番好きなようで、ふにゃふにゃお喋りしながらコジローに自分の頭をスリスリしに行きます。

お転婆で強気の性格は今でも全く変わらず、結局すべての猫の中で一番強い猫になりました(笑)

梅子の母猫も小柄な猫ちゃんでしたが、現在5歳の梅子も、初めて見た方には子猫かと思われるくらい体の小さい子です。

梅子が家族に加わり、我が家ではこれで猫が6匹となりました。

『梅子が最後の家族だね』と、その成長を見守りながら微笑んで過ごしていた翌年、私たちはまたしても子猫と巡り合うことになるのでした。

五男坊 シオン

左に映る黒いキジトラが五男坊の『シオン』です。右側はお転婆ガールの梅子。

梅子も1歳を過ぎ、6匹の猫と毎日賑やかに過ごしていた私たち家族。

すっかり涼しくなり肌寒いと感じる日さえある北海道の9月。
その日は朝から強い雨が降り続けたせいもあって、夜には暖房を入れるか否か悩むほど寒い日でした。

激しい雨音に混ざって猫が鳴いていることに気がつき、どの猫が何を訴えているのか我が家の猫たちを一匹ずつ点検して回ると、鳴いているのはうちの猫ではないことが判明。

窓を開けてみると、その鳴き声は自宅の裏から聞こえてきていました。
しかもこりゃ子猫だ・・・。

お隣さんと我が家の間に大人の胸くらいまでの高さの塀があったため、そこを超えられずに親を呼んでいるのかもしれないと思った私は様子を見に行くことにしました。

すると手のひらサイズの子猫が1匹、ずぶ濡れの体を大きくグラグラと震わせながら泣いていたのです。

夫に頼んで近くに親猫が居ないか探してもらいました。
近くに親がいるならちょっとだけ手を貸して傍へ連れ行ってやろうと。

弟も参加し30分ほど辺りに親猫が居ないか探しましたが見当たらず・・・。

さっきまで震えながら雨音にも負けない声で鳴いていた子猫でしたが、その声は徐々にか細くなってしまい表情もうつろ・・・。

このままでは死んでしまうかもしれないと思った私たちは、親と逸れてしまったと判断し保護することにしたのです。

翌日、子猫の健康状態を診てもらうため、病院へ。

軽い猫風邪の症状があり、体も小さ目ではありましたが今のところは生死に関わるような問題はないとのことで一安心。

ただ幼すぎて、今血液検査をしても結果の信ぴょう性が低いということで血液検査は1か月後、子猫の成長具合を見てからすることになりました。
血液検査の結果を見て、先住猫たちに移ってしまう様な病が見つかれば、病を理解してくれて、他に動物を飼われていない里親さんを探す事にしたのです。

うちで面倒みている間は『シオン』と呼ぶことにしました。

隔離生活中、毛を逆立ててティッシュと遊ぶシオン

隔離生活の中で猫風邪の症状も収まり、体温も平熱に戻ったシオン。

聞き分けのいい子で、ケージに入れても出たがって暴れることも鳴くこともなく大人しく眠り、ケージから出してやると一人遊びに熱中したり、飽きれば私や夫にくっついて甘えていました。

そして1ヶ月後の血液検査の結果では、心配していた病は持っていないことがわかりました。
ワクチン接種も問題なくできるということで、里親さんを探す必要はなくなったのでした。

だいぶ体が小さかったのでタイミングを見ながら先住たちと対面させたのですが、先住たちも慣れたもので特に何も問題なし。
ほんとに特に何も問題なさすぎて、幼少期のシオンと先住猫が一緒に居る写真がほとんどありませんでした(笑)

あっという間に家族の一員。

心配していた体の小ささでしたが、今ではコジローやらん太とほとんど変わらないサイズに成長。

抱っこされるのが大好きに成長してくれた聞き分けの言い五男坊のシオン。

この子が最後に家族となってくれた猫ちゃんです。

以上が我が家の7匹の愛猫たちです。

ほんとにどのこも個性豊かで性格もバラバラ。

猫たちの悪戯で、何個も色々な物が壊れて来ましたが、それも猫が元気な証拠ということ!

この子たちに怪我さえなければ問題なしですっ!

ずっと健やかで賑やかで、猫たちに振り回される生活を続けられるよう頑張ります!

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